株入門

これだけは知っておきたい!株主優待の魅力と選ぶ際のポイント

株主優待って何ですか?
いちろう

みなさんは株主優待をいう制度をご存じでしょうか?

株主優待制度とは企業が一定数以上の株を保有する株主に対し、自社製品・商品券・割引券などを提供するサービスです。

株主還元策の一環として企業が任意で実施するサービスですが、採用する企業は年々増加傾向にあります。

最近はコロナ渦で副業ニーズが高まってきており、株やFXなどの金融資産へ投資する人も増えています。

中でも、比較的リスクの低い配当金や株主優待(インカムゲイン)を狙った投資は人気です。

本記事では、人気の株主優待の魅力や銘柄を選ぶ際のポイントについて、簡潔・明瞭に解説していきたいと思います。

それでは、本文へどうぞ!

株主優待制度とは?

株主優待(株主優待制度)は、上場した企業が株主に感謝の気持ちとして贈り物を送る制度です。

企業は、株主に対して配当金という形で利益を還元するのですが、日本では古くから贈答文化が根付いています。

感謝の気持ちとして贈り物を差し上げると喜ばれるという風潮もあり、このような制度が長い間継続されているのです。

配当性向きを重視する諸外国では実施する企業はごく僅かで、株主優待制度は日本独自の世界的にも珍しい制度となっています。

現在では食品業からサービス業まで、幅広い業種がこの株主優待制度を取り入れておりますが、企業側が制度を取り入れる理由はもう一つあります。

それは、広告宣伝の一環として自社の製品やサービスを提供して、販売促進につなげる狙いもあるのです。

株主優待を受けるにはどうすればいいの?

いちろう
株を買えば株主優待って貰えるんですか?

まず、株主優待を受けるためには、株を購入して株主になる必要があります。ここでは、初心者がゼロから株主になるためのステップを解説していきます。

証券口座開設については以下の記事が参考になります。

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step
1
証券口座の開設

株主になるには株式投資を始める必要があります。

株式投資をするためにはまず、証券会社に口座を開設しなければなりません。

証券会社を選ぶポイントは手数料体系と情報ツールの使い易さです。各社特徴がありますので、自分にあった証券会社を見つけましょう。

step
2
投資先の企業を決定

次に投資先の企業を決定しましょう。

ここで注意なのですが、投資する企業が優待制度としてどのような商品やサービスを提供しているのかをチェックしましょう。

選ぶ優待品は、自分のライフスタイルやニーズに合ったものを選ぶように心がけましょう。

step
3
株式を購入、株主登録をする

購入したい企業が決定したら、口座を作成した証券会社で売買取引を開始しましょう。

その際、株主登録(名義書換)か証券保管振替制度を利用して権利確定日の5営業日前までに購入することが必須となります。

この日までに名簿に登録できていない場合、配当金と株主優待を受けることができなくなります。

step
4
実際に株主優待を受ける

企業によって異なりますが、権利確定日に株主優待を受けることができます。

実際に手元に届くのは企業により違いはありますが、大体2~3か月程度で届くでしょう。

なお、株主優待を受けるための条件は企業によって基準が異なります。

株主優待を受けるために株式投資を考えている人は、よく企業が発表している条件や基準をチェックしておきましょう。

株主優待の魅力4選

株主優待は非常に魅力的な制度であり様々な魅力があるのですが、その中でも特徴的な魅力をここでは4つ紹介したいと思います。

株主優待制度には色んな魅力があるんですねー
ごろう

税金がかからない(非課税)

株式を購入して、配当金を受け取ると配当所得として税金(20.315%)が源泉徴収されます。

しかし、株主優待で受け取った商品、商品券、金券、クーポン券には税金が一切かかりません。

つまり、お得に企業のサービスや商品を購入、利用することができるのです。

優待狙いなら長期保有が可能

値上がり益のみを追求した場合、企業業績や経済状況によって株価が大きく変動するリスクもあり、短期で売買しなければいけない場面も出てくるでしょう。

しかし、株主優待はじっくり保有することができ、気長に企業の成長を見守ることができます。それと同時に、毎年「優待」という形で企業から株主へのプレゼントが届くのが非常に魅力的です。

プレミアム体験ができる!

最近では特別感を与えるために、株主限定の非売品商品やライブ、イベントなどの参加券といったプレミアム優遇内容も増えています。

株主だけが参加できるといった内容に興味を示す株主は多く、エイベックス(7860:東証1部)やKeyHolder(4712:東証JQS)などの銘柄は人気があります。

豊富でお得な優待内容

株主優待の内容は企業の業種によって様々ですので、自分のライフスタイルに合った優待品を狙って投資するのも株の楽しみのひとつです。

権利確定月は企業によって違いますので、毎月スケジュールを立てて複数の企業から目当ての優待を得るのも良いでしょう。

飛行機を利用する人なら片道1区間を50%割引で利用できる航空会社の株主優待割引券があります。

電車やバスを普段利用する人なら電鉄会社の優待乗車券・優待乗車証も狙い目でしょう。

普段利用するスーパー・百貨店の割引券なども家計に大助かりです。

また、娯楽・レジャー系では、直営映画館で一定回数の映画が無料で見れる東京テアトル(9633:東1)の映画ご招待券。

東京ディズニーランド・東京ディズニーシーどちらかのパークで利用可能な1DAYパスポートが貰える、オリエンタルランド(4661:東1)の株主用パスポートなど、魅力的な優待品が揃っています。

企業がどのようなサービスや商品を展開していて、どのような優待品を用意しているかは、株主優待に関するサイトや書籍等でも簡単に探す事が出来ます。

株主優待を選ぶ際のポイント

いちろう
色々あって悩むなー

現在(2020年9月時点)、株主優待制度を実施している企業はおよそ1524社あります。

上場企業3,862社(2020年12月時点)の約4割に相当し、年々増加傾向にあります。

これだけの企業数の中から自分に合ったものを漠然と見つけるのは至難の業です。

そこで、ここでは株主優待を選ぶ際のポイントについて解説していきたいと思います。

使いたいものを選ぶ

何も考えずに優待券を選んでしまうのはN G行為です。

なぜかというと優待券には有効期限があるものが多いからです。当然自分に必要のないものを受け取ってしまうと、結局使わずに有効期限が切れ、損をしてしまいます。

自分に必要な優待券、自分が使いたいと思える優待券を選ぶように心がけましょう。

なお、使わない場合は売却などして自身の損を回避させるのが得策です。

業績不振・不祥事を起こしている銘柄は避ける

優待の内容ばかりに惹かれて、何も考えずに投資してしまう人もいることでしょう。

財務内容や業績などを全く見ないで購入するのは、オススメできません。

優待内容に惹かれ、株価を全く見ないで投資し、気づいたら株価が暴落し膨大な損を負っていることもあり得ます。

さらに、株主優待制度が突然廃止される可能性もあります。

何らかの理由により、会社の収益能力、業績の回復が見込めない会社に、優待制度だけを目的に投資するのは大変リスクであるため避けた方がいいと言えます。

総合利回りが優秀なものを選ぶ

総合利回りとは株式の投資結果を図る指標の一つです、

投資額に対してどのくらいの利益が有ったかを年率で表したもので、優待券を選ぶ際は総合利回りの確認は必須条件です。

優待制度は、優待券のみならず配当金も貰えるのはご存知だと思いますが、初心者の方は総合利回りが4〜5%になるものを選ぶのが無難でしょう。

株価とのバランスもありますが、総合利回りが高いほど企業の株主への感謝、即ち株主還元策が積極的であると言えます。

まとめ

以上、株主優待制度についてお分かりいただけたでしょうか?

最近では株主優待制度を取り入れている企業は約2.5社中1社となっており、多くの企業が取り入れています。

昨今のコロナ渦で株式投資を行う人も増えており、値上がり益(キャピタルゲイン)と同等の魅力を持つ株主優待(インカムゲイン)も注目されています。

ぜひ株主優待を取り入れようか考えている皆さんは、その優待が本当に自分のためになるのか、本当に欲しいのかをしっかり見極めましょう。

人気やトレンドに流されず、自分のニーズに合うものを選びましょう。

いくらお得だからといって、自分に不必要なものや使わないものをもらっても仕方がありません。

もし、投資先に魅力的なものがない場合、クオカードなどどこでも使える金券などを選ぶのもいいでしょう。

また、使わない優待券などがある場合は株主優待券買取業社に売り出すのも有効な手段です。決して無駄にしないようにしましょう。

  • この記事を書いた人

さんしろう

投資歴20年の50オヤジ。過去に複数サイトの運営経験あり。 現在サラリーマン生活を送りながら隠居生活へ向かって奮闘中!

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