昨今、新型コロナウイルスの影響もあり、FXを副業として始める方が増えてきています。
FXはパソコンがあれば誰でも始められますし、忙しい方でも自宅にいる短時間で行うことができるので、副業としても人気が高まってきています。
しかし、稼ぎ方やリスクをしっかりと理解して始めないと、思わぬ損失を招いてしまう可能性もあるでしょう。
そこで本記事では、FX初心者の人向けにFXの心構えについて、簡潔・明瞭に解説していこうと思います。
FXとはそもそも何だろう?
FXとは、Foreign Exchangeを略したもので、日本語でいうと外国為替証拠金取引のことを言います。
私たちが住む日本の公式通貨は円です。アメリカでは米ドルというように、世界各国でそれぞれ使っている通貨が異なります。
それぞれの通貨の価値は常に変動しており、景気動向や世界情勢などを加味した相対評価で刻一刻と変化します。
FXでは2つの通貨の変動を見て、
「安い時に買って高い時に売る、高い時に売りに出して安い時に買い戻す」
という2つの方法によって利益が出る仕組みです。
海外旅行で考えてみる
FXで利益を出す仕組みは、海外旅行に行く場合を考えてみるとわかりやすいでしょう。
私たちが海外に旅行に行く場合は、空港等でお金を換金すると思います。
例えば、日本からアメリカへ旅行する場合、日本円から米ドルへ換金します。その時の価格が1ドル=100円だったと想定しましょう。
その後、アメリカに1週間滞在して日本に帰国した時に1ドル=105円に変化していた場合、その差分がお得になります。
このように、通貨の価値が変動することによって生まれる差を利用して、利益を出すことができるのがFXなのです。
FX初心者がFXで稼ぐための方法
FX初心者の場合、まだ知識も多くないので相場を予想したり、チャートを使って分析をするのは難しいでしょう。
FXの投資家はさまざまな分析手法を活用し、今後の相場の動きを予想してトレードをしていますが、経験のある投資家でも必ずその予想が当たるわけではありません。
そのため、初心者の方はまずは利益を出すための簡単な方法から試していくことをオススメします。
今回はFX初心者の方でも稼ぎやすい方法を解説していきます。
価格変動が大きい時間に取引する
FXの市場は平日は24時間稼働しています。つまり、平日であればいつでも取引をしてもいいのですが、その中でも相場が大きく変動する時間帯があります。
FXは世界各国で同じ相場を見て取引されますが、時差があるので取引が活発になる時間帯が異なります。
最も相場が大きく動くのは、ロンドン市場が開く日本時間16時~17時と、ニューヨーク市場の開く日本時間21時~23時頃です。
市場が開くタイミングでは、多くの人が取引を開始するので、相場の動きが大きくなります。また、雇用統計などの経済指標の発表や、要人の発言も大きく動く要因です。
相場がしっかりと動くタイミングでは、利益を大きく出せる可能性があるので効率よく利益を積み重ねることができます。
副業でFXを行う場合は多くの時間を確保することが難しいので、リスク管理を行ったうえで、相場が大きく動くタイミングを狙って取引するといいでしょう。
順張りで取引をする
FXで利益を出すための方法としては、「1番安い時に買って1番高い時に売る」「1番高い時に売りを入れて、1番安い時に買い戻す」という方法です。
前者はイメージしやすいと思うので、後者の利益の出し方について解説します。
FXの場合は証拠金という制度を使って取引をするので、口座に日本円を入金してFX業者に証拠金に変換してもらいます。
通常何か物を買う場合、日本円を使って購入するので、まずは買って売るという一方向でしか行えません。
しかし、FXの場合は証拠金を使うので、価格が高い時に後ほど買い戻すことを前提として、先にドルを売ることができるのです。
この方法が使えるので、2つの方法で利益を出すことができるのです。
しかし、初心者の方には
「1番安い時に買って1番高い時に売る」
という順張りのみで取引することをおすすめします。
相場は波のように動いており、上がったり下がったりを繰り返します。少し上がり始めたタイミングで買って、波が上がりきった後に売れば利益を出すことができます。
1番高い時に売りを入れることを考えていても、売りポジションをとった後にまだ相場が上がっていくと含み損がどんどん膨らんでしまう可能性もあります。
初心者のうちは、そのリスクを避けて順張りのみでの運用をおすすめします。
すぐに損切りを行う
初心者の方はなかなか損切りができずに、どんどん含み損が増えていって最悪の場合ロスカットになってしまうこともあります。
そのため、早めに損切りを行うことが重要です。自分の予想と逆に動いていた場合は、すぐに損切りをしておくことをおすすめします。
損切りは損失を確定する行為なので最初は勇気がいると思いますが、損失額をできるだけ小さくすることによって、後々の取引で利益を出しやすくなります。
FXで起こるリスク
FXは副業として、自由な時間に稼げるというメリットもありますが、その分のリスクもあります。
ただ、リスクに対してきちんと対策をしておけば安心です。次はFXのリスクについて解説していきます。
ロスカットで資産を減らす
FXにはロスカットという仕組みが用意されています。ロスカットとは証拠金維持率が一定基準に達した場合、証券会社が強制的に決済をすることです。
相場が自分の予想とは逆に進み、損切りができなかった場合や急な相場変動に遭ってしまった場合等に起こります。
ロスカット水準は取引するFX業者によって異なりますが、平均的には20%~50%ほどです。
ロスカットは投資家の資産を守るために定められているものです。それでもロスカットにあってしまえば、口座に入れているお金の大半がなくなってしまうでしょう。
そのため、ロスカットされる前に自分でこまめに損切りをしておくことが重要です。
借金を抱えてしまう
FXを行う方の中には、FXによって借金を作ってしまったという方もいらっしゃいます。
損失が出てしまった場合に、その損失をどうにかして取り返そうと生活費に手を出してしまい、それでも足りなくなれば借金をしてしまう方もいらっしゃいます。
そうすると、次は借金の返済分も稼がないといけなくなるので、余計にトレードに余裕がなくなってしまいます。
借金を抱えた状態での投資は、焦りから判断も鈍り、利益を出しづらくなってしまいます。
せっかく生活を豊かにするための投資なのに、それで生活を困窮させてしまったり借金を膨らませてしまっては元も子もありません。
投資を始める前に、毎月投資に使っていい額を決めてから取引を行うようにしましょう。
また、負けが続いているということは自分の取引方法や分析方法に問題があるケースがほとんどです。
一定額の損失が出てしまったらその月は一度取引をやめて、FXについて改めて勉強する時間や、自分の過去の取引を振り返る時間に当ててみるといいでしょう。
そうすることによって徐々に勝率を上げることができるはずです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
FX初心者の人は、分析手法やエントリーのタイミングなど勉強しなければならないことも多く、稼ぐのは難しいと感じるかもしれません。
ですが、誰もが最初は初心者なのです。少しずつ経験を積み重ねながら勉強していけば副業としてしっかりと利益を出すことが可能です。
FXに限らず何事もリスク管理が大切です。副業として稼ぐために、FXの稼ぎ方とリスクをしっかりと理解して取引を行いましょう。