投資とは、読んで字の如く資金を投じて増やすことが目的で、お金を貯める預金とは根本的に異なります。
この低金利の時代に、預金だけでは資産は増えることはないでしょう。ですが、投資なら何倍にもなる可能性を秘めています。
しかし、簡単に資産を増やせるほど投資は甘いものではありません。金融商品には必ずリスクがあるのです。
まずはリスクとは何かを知ることです。リスクを知ったうえで、上手にコントロールする術を学びましょう。
本記事では、投資のリスクについて解説しています。しっかりとリスクの大切さを学んで明日の投資へと繋げましょう。
それでは本文へどうぞ!
目標を定めて投資をしよう
あなたは自分のマネープランを立てたことがあるでしょうか?
何歳までに貯金がいくらとか、結婚資金はどのくらい用意しよう、何年後かに車やマイホームを購入し ようとか、堅実に資金計画を立てている方も多いことでしょう。
同様に、株式投資においても目標設定が必要となってきます。そうは言っても、株式投資は自分の思うように着実に資金が増えていくものではありません。
だからこそ日々の銘柄選びや分析、リスク管理がポイントとなってくるのです。まずは無理のない達成目標を作りましょう。
例えば、1ヶ月の利益目標を資金の5%と設定したとしましょう。「たった5%でいいのだろうか?」と思うかもしれませんが、実際に計算すると以下のようになります。
投資資金を50万円と仮定すると、1ヶ月目:500,000×1.05= 525,000円、2ヶ月目:525,000×1.05=551,250円と増え続け、1年後には897,928円になります。
月10%に設定すれば、50万円が1年後には1,569,214円になり、約3倍に増える計算です。もちろん%の割合を増やせば増やすほど、リスクも比例して増えていきます。
ですが、株価100円の銘柄が105円になれば目標達成です。正しい銘柄選びが出来ていれば難しいことではないでしょう。
まずは無理のない目標を立て、早速取り組んでみると良いでしょう。
目標達成に必要なこと
何事も行動するときは目標があるほうが行動しやすいものです。
目標を達成した時は素直に喜び、目標が達成できなかった時は、どうして達成できなかったのかを考えてみましょう。
冷静に自分の投資方法を振り返ることで、今回の失敗の理由がわかるでしょうし、次回の投資に役立つポ イントも見えてきます。
ですが、いつまでも損失を出したことを後悔してはいけません。反省からは成功が生まれますが、後悔からは何も生ま れません。
目標を達成するために必要なポイントは以下の3つです。
ポイント
- 目標を達成できる銘柄を選ぶ
- 売買のタイミングを見極める
- 損切りなどのリスク管理を徹底する
目標は願望とは違います。達成するためにはどうすれば良いのか?考えることが大切です。
あなたの投資ライフを、充実した輝きあるものにするためにも目標を定めて投資に挑みましょう。
リスク管理の重要性
株式投資は元本保証のない金融商品である以上、必ずリスクが存在します。
だからこそ、大切な資金を守るためにも株取引において最も注意すべきは、リスク管理の徹底です。
分散投資の「銘柄の分散」「時間の分散」「資産の分散」もリスク回避の有効な手段ですが、何より損失を最小限に食い止める、積極的な損切りが必要です。
誰もが売買する時は、「この銘柄は上がるだろう」と信じて取引をするものです。
ですが、予測が外れ株価が意図せぬ方向に大きく動いた場合には、損切りをためらい損失がどんどん膨らむという最悪のケースも考えられます。
株価が回復するのをじっと待つのも良いですが、仮に株価が回復しなければ持ち株は塩漬け状態となり、含み損を抱え身動きも出来ず新たな投資機会まで失うのは二重の損失です。
このような事態にならないためにも気持ちを切り替え、積極的な損切りを行って資金を滑らかに循環させたほうが得策です。
何も投資チャンスは1度きりではないのです。予測は当たることもあれば外れることもあるでしょう。
予測が外れたならば、損失を最小限に抑えることに注力して、確定した損失は授業料として次の投資に生かすよう心掛けましょう。
損切りの重要性
損切りとは、購入した株が値下がりしている状態で、損失を承知で売却することをいいます。
なぜ損失を承知で売却しなくてはならないのか理解できない人もいるでしょう。
損切りは、投資をするうえで重要なリスク管理の手段なのです。損切りをすることで、損失を最小限に食い止め、大切な資産を守り、次の投資へと繋げていくのです。
株価が下がっていくと、「そのうち上がるんじゃないか」と自分に言い聞かせながら保有し、ずるずると損失を拡大させてしまうのは最悪のパターンです。
損失がでたのであれば、最小限に食い止めることを最優先に考え、損切りする勇気が必要です。
では実際に、どのように損切りをすればよいのでしょうか?
損切りの方法は、投資スタイル、購入金額などによっても異なります。自分で銘柄ごとに損切りのポイントを心得ておきましょう。
一般的に損切りのパターンには以下のようなものが考えられます。
(1) 購入した株価が〇%下落したら売る
損切り目安の〇%は購入時の株価によって異なる。損切り〇%を購入株価の10%と決めているとしても、株価が1000円の銘柄と10000円の銘柄では値動き自体が異なります。
(2) チャート的に、しばらく株価上昇の兆しが見えない場合
相場にはトレンドが存在します。株価が既に下降トレンドに入ってるのであれば、一旦損切りして出直しが必要です。
誰も下がると思って株を購入する人はいません。「ここが底値だ」「今後も期待できる銘柄だ」と考え、投資するものです。ですが、予想が外れるのは珍しい事ではありません。
時には、あえて損失を出してでもリスクを最小限に押さえるということは、非常に重要な投資手段の一つだということを心得ましょう。
リスクをコントロールしよう
適切なリスク管理とは、リスクを正しく知ることから始まります。だからこそ状況に応じた適切な判断が必要なのです。
とは言え、損失を確定させる損切りはどうしても感情的になりがちです。当然、冷静さを欠けば適切な判断は鈍ってしまいます。
そもそも損切りが必要になるのは買値に問題があるからですが、買うタイミングを見極める相場観は経験と勉強である程度養うことができます。
それよりまずは、上手にリスクをコントロール出来るようメンタル面の強化に努めるべきでしょう。
自分だけの取引ルールを作り、許容できるリスクをあらかじめ設定することで、不必要な損失を避けることが出来ます。
近年のネット証券では注文方法も多様化してきています。
冷静な判断が難しいようであれば、逆指値注文や逆指値付通常注文などの条件付きの注文方法を活用すると良いでしょう。
まとめ:投資は許容リスクの範囲内で行おう
一昔前ですと、株は金持ちの道楽と言ったイメージもありました。
近年では少ない資金から始められる、ミニ株(単元未満株)を取り扱ってる証券会社も数多くあり、株を始めるのに資金の大小は関係なくなっています。
手持ち資金や動機によって用意できる金額は人それぞれですし、何より良く言われる事ですが、株は余裕資金で始めるべきものです。
株式投資は、元本の保証されないリスクを伴う金融商品です。
借金や生活資金などに手を付けては精神的ゆとりまで奪われてしまい、投資に必要な判断力を損なう危険性があります。
仮に現在は使う予定がなくても、将来のライフスタイルに併せて、住宅購入資金、子供の教育資金、車購入資金、老後の備え等、必要な資金は必ず出てくるものです。
生活費金・予定資金と切り離して、仮に上場廃止等で大損害を被ったとしても人生設計が狂わないお金、それが余裕資金です。
私の友人に信用取引に手を出して、先のリーマン・ショックによる大暴落で持家と家族を失った人間がいます。
株に限らず投資は許容リスクの範囲内で行うものと肝に銘じ、収支のバランスを崩して人生を台無しにするのだけは絶対に避けましょう。